飲食店の店舗デザインを決めるには?業者の選び方も解説

飲食店の店舗デザインを決めるための考え方や方法とともに、業者の選び方も解説しています。これから飲食店を始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

飲食店の利用客は、目的を持ってその飲食店を訪れます。単にランチやディナーを食べに来る場合もあれば、ビジネス相手をもてなすために利用する場合もあるでしょう。飲食店の店舗デザインは、利用客の層を分析し、彼らがどんな目的で店舗を利用するのか考えて行わなければなりません。本記事では、飲食店の店舗デザインを決めるために考えるべきことや内装業者の選び方について解説しています。飲食店の開業を考えている方は、ぜひ読んでみてください。

飲食店の店舗デザインを決めるには

利用者が好む飲食店にするためには、どんな考え方で店舗をデザインするといいのでしょうか?店舗デザインは、想定する利用客が飲食店に何を望んでいるのかを深く分析しつつ、多角的に検討を進めていくことが重要です。

飲食店のコンセプトを明確にする

飲食店を始めるなら、まずは自分のお店のコンセプトを明確にしましょう。コンセプトが決まらなければ、そのコンセプトに合った「エリア」や「ターゲット」の絞り込みもできません。コンセプトは、たとえライバルの多いカフェやレストランであっても、自分の店を差別化するために非常に重要なので、まだ決まっていないようなら、何よりも先にこのコンセプトを明確にしてください。

はやっている飲食店を参考にしてみる

開業しようとしている飲食店の形態に近い、人気を集めている飲食店を参考にしてみましょう。実際に店舗を訪れてみて、あなたが感じたことを開業しようとしている飲食店のデザインに落とし込んでいきます。真似をするというよりも、参考になる部分は参考にするという感じです。また、その人気店の内装デザインを、店舗経営者ではなく、利用者の視点で見ることを心がけましょう。

飲食店をオープンさせるエリアの特徴を押さえる

飲食店をオープンさせるエリアの特徴を押さえることも重要です。この街にはどんな人が住んでいて、どんな属性の人たちが最も多く飲食店を訪れてくれそうか考えてみます。たとえば、都心に近い閑静な高級住宅街が広がるエリアに出店した場合、どんな属性の人たちが飲食店を利用してくれそうか分析してみます。

飲食店の利用客(メインターゲット)を考える

エリアやその地域に住む人たちの属性を分析して、どんな人が飲食店のメインターゲットになるのか絞り込みます。飲食店には、もちろんメインターゲット以外の利用客も訪れるはずですが、メインとなる属性の人たちに絞って、彼らのニーズに応える店舗デザインやサービスを考えていきます。

店舗デザインだけにとらわれない

飲食店を始める際は、メインターゲットとなる利用客のニーズを満たすことを考えて店舗をデザインしますが、これだけにとらわれてはいけません。店舗デザインは、利用客のニーズを満たしつつも、居心地が良く、従業員が働きやすい環境を作るために行います。メインターゲットとなる利用客が「おしゃれなお店だな」と感じてくれても、利用客や従業員の動線がスムーズになるように確保されていなければ、その内に不満を感じてしまいます。

ただ、動線やテーブル、家具の配置などについては、なかなかわからない部分もあると思いますので、内装業者に相談したほうがいいでしょう。

内装業者への依頼方法

コンセプト、エリアやメインターゲットの絞り込み、そしてメインターゲットに合わせた店舗デザインが見えてきたら、内装業者探しを始めましょう。内装工事の依頼方法には、いくつかのバリエーションがあるので、ここでご紹介していきます。

内装設計と工事の両方を行う業者に依頼

内装の設計・デザインと、その後の工事をすべて請け負う業者です。ひとつの業者だけですべてが済んでしまうので、依頼する側としてもコミュニケーションがとりやすいことが、このタイプの業者に依頼するメリットです。スピーディーに設計、工事、開店へと作業を進めていきたい場合は、このタイプの業者に依頼するといいでしょう。費用も抑えられます。

内装設計と工事を別の業者に担当してもらう

内装設計と工事を、それぞれ別の業者に担当してもらう依頼方法です。「わざわざ分ける必要なんてあるの?」とお考えかもしれませんが、こだわりがある場合は、このような業者の選び方をすることもよくあります。なぜなら、「設計を得意とする業者」「工事の技術が高い業者」という、それぞれのベストを選んで依頼できるからです。その代わり、トータルのコストはどうしても高くなりがちです。

すべてをまるごとサポートしてくれる業者に依頼

内装設計と工事だけではなく、飲食店開業のためのすべてのステップを、トータルでサポートしてくれる業者に依頼する方法もあります。このサービスには、物件の選定から開業のための融資の申し込みなども含まれているので、これまでに飲食店を含む店舗をオープンしたことがないという方でも安心できるでしょう。

飲食店のための物件について

どんな飲食店も、ふさわしい「物件」が見つからなければオープンできません。

飲食店のための物件には、「居抜き物件」と「スケルトン物件」の2種類があります。

居抜き物件は、以前に入居していた店舗の内装や装備品が残されている物件です。内装や装備品をうまく使えば、内装工事のほか、電気、ガスといった設備の工事も不要になるので、開店費用を抑えられます。しかし、居抜き物件の場合、設備についてはよくチェックしないと、新しい飲食店に最低限必要な機能を満たせず、工事により結局多額のお金がかかってしまうということも十分にありえます。雰囲気はぴったりでも、機能的に足りないこともあるので注意が必要です。

スケルトン物件は、内装も何もない、まさに骸骨のような状態の物件のことです。一から内装をデザインする場合は、このスケルトン物件のほうがおすすめです。スケルトン物件の場合は、内装、ガス、電気、水道、エアコンなどの工事をすべてやらなければなりません。当然、厨房機器を含め、すべてをそろえなければならないため、多額のお金がかかります。

開業資金を潤沢に用意できるのであれば、スケルトン物件のほうが理想に近い店舗を作れます。なるべく開店費用を抑えたい方は、居抜き物件の中から、なるべく理想に近い物件を探すことになります。

飲食店の店舗デザインは集客に直結する重要な要素

それぞれの飲食店にコンセプトがあります。そのコンセプトにより、店舗デザインは変わります。飲食店の店舗デザインは、集客に直結する重要な要素なので、手を抜くことは到底考えられません。店舗デザインには「お金をかける」ことではない、コンセプトの表現と利用客の心に与える「心地よさ」などの要素を満たすことが求められます。

まとめ

飲食店の店舗デザインを決めるために考えるべきことや、業者の選び方について解説してきました。飲食店は、数多くのライバルが存在する競争の激しい世界で営業していかなければなりません。新しく開店する飲食店が、その厳しい世界で成功するためには、集客に直結する店舗デザインを、コンセプトを基にしっかり行う必要があります。利用客に提供するのは食事だけではありません。飲食店は雰囲気や心地よさといった要素も利用客に提供する必要があります。